2023年1月17日 13:00
『悪魔の毒毒モンスターREBORN』開幕 福田悠太「スピード感もすごい、まったく飽きない舞台」
を超える瞬間があり、感動的で本作の魅力そのものとなっている。
また、唯一の新キャスト平野が演じる盲目の司書・サラは、空気を全く読まないタイプの人物。それを平野が実に絶妙なラインで好演しており、観ていて振り回される感情も楽しい。さらに、林は12役、宮原は16役、霧矢は3役を演じ分けており、林と宮原はまさに三面六臂の活躍ぶり。役柄を行き来しながら、幅広いジャンルの楽曲を歌いこなし、時に鞭で打たれ、時に手足を切られ、ひどい目に遭い、いつもちょっと切なげな表情を浮かべつつこの作品を支えている。霧矢の3役は、本当に同じ俳優か? と疑うほどの振り切れっぷりで、霧矢でなければあり得ない芝居が観られる。 霧矢が演じる二役の対決シーンは圧巻だ。
ロックバンド「ボン・ジョヴィ」のデヴィッド・ブライアンによる音楽も名曲揃いで、物語のカオスとのギャップに遊び心を感じる。
本公演で歌われるからこそ際立つ真っ直ぐな想いも印象的だ。グッズのペンライトを使った観客参加の楽曲もあるとのこと。
開幕にあたっての会見で福田は本作を「スピード感もすごい、まったく飽きない舞台」と言い、「初演のときは、こういう感じでやっていいのかなという思いがありました。