くらし情報『知られざる天才クライマーを追った映画『アルピニスト』公開決定 アレックス・オノルドが語る“マーク”とは?』

2022年5月27日 08:00

知られざる天才クライマーを追った映画『アルピニスト』公開決定 アレックス・オノルドが語る“マーク”とは?

そんな、世界的には完全に無名だったルクレールに、絶大なるリスペクトを表明したのが、第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を獲得した『フリーソロ』で知られる世界的クライマー、アレックス・オノルド。オノルド自身も命綱なし、安全装置もなし、難易度の高い岩壁を、自分の手と足だけで登る危険なクライミングスタイルで、ヨセミテ国立公園エル・キャピタンでのフリークライミングを成功させたほか、パタゴニアのフィッツ・ロイの完全縦走を行うなど、数々の偉業を成し遂げ、天才の名を欲しいままにしてきた。

そんなオノルドも本作の中で、ルクレールについて「彼は貪欲なクライマーだが、名声には興味がないんだ。誰も知らない崖も登る。僕はジムで練習したし、スポーツとして登っている。しかし、彼はスピリチュアルなレベルというか、山の冒険をただ純粋に楽しんでいるんだ。その点は、心から尊敬している。そんなマークだからこそ、イカれた挑戦をし続けることができるんだ。」と語っている。


誰も攻略していない難易度の高い絶壁を、誰に注目されることなく、“ただ自分が登りたい”というだけのモチベーションで登り続けたルクレールの純粋さ、求道的な姿勢には、本物を知る男・オノルドだからこそ、深く共鳴するものがあったのだろう。

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