2023年10月18日 12:00
尾上菊之助、6年ぶり再演『マハーバーラタ戦記』 インド映画『RRR』からインスピレーション
と宣言。同様のシーンが、世界的に大ヒットしたインド映画『RRR』(S・S・ラージャマウリ監督)に存在しており、大いにインスピレーションを受けている様子だ。歌舞伎座周辺にはカレー専門店も多く「カレーマップを作っていただこうかな」と笑いを誘っていた。
米吉が勤めるのは、迦楼奈と隼人演じる阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)の母親である汲手姫(くんてぃひめ)。舞台の上で、“菊之助の母親”を演じることになり、「まずは『緋牡丹博徒』を見ようかと思います」と、菊之助の母で女優の富司純子の代表作を挙げ、会場を沸かせる一幕も。「冗談はさておき、(女方として)学んできたことを総動員したい」と闘志を燃やした。
一方の隼人は「初演は(尾上)松也のお兄さんが演じた役で、迦楼奈のライバル。恐れ多くも光栄」と梵天(ぼんてん)との二役に背筋を伸ばした。米吉、隼人の両名について、菊之助は「クリエイティブな発想力で、どう役になれるか工夫する姿を(共演する)作品ごとに感じていた。汲手姫は太陽神が見初める純真無垢な少女で、そのイメージにぴったり」「隼人さんは歌舞伎のみならず大活躍し、最近メキメキ頭角を現している。常にご一緒したいなと思っていた」