2023年2月13日 20:00
「恵比寿映像祭2023」2月19日まで開催中 CCBTとの連携ほか新たなる試みもスタート
メイクで登場するライブと、素顔で生活を送る日常とでは大きな違いがあるが、WISSメンバーにとっては地続きのものだ。
荒木悠《仮面の正体 海賊盤》2023年
荒木悠《仮面の正体 海賊盤》2023年
葉山嶺《Hollow-Hare-Wallaby》は、かつてオーストラリア南東部に生息していたワラビーの絶滅種、ウサギワラビーの剥製をCGで表現した作品。ウサギワラビーは、その生態がほとんど記録されておらず、剥製や標本、版画や絵のみが残されている存在。葉山は仮想空間において「絶滅の複製品」を実物の剥製に忠実に制作することで、人間以外の生物にとっての世界がどのようなものかを想像させてくれる。
葉山嶺《Hollow-Hare-Wallaby》2023年
また、金仁淑(キム・インスク)《Eye to Eye》は、滋賀県にあるブラジル人学校、サンタナ学園(コレジオ・サンタナ)に通う約80名の子どもたちや先生、支援者らと向き合って制作された作品を展示。大木裕之《meta dramatic 劇的》は全28分の映像と、会場内でのパフォーマンスを組み合わせて公開している。
なお、会期中、上記の4作品から特別賞が選ばれ、翌年の恵比寿映像祭に作品を出展する権利が与えられる。