ミュージカル『この世界の片隅に』広島・呉で大千穐楽 昆夏美、大原櫻子らカーテンコール写真&コメント到着
■上田一豪(脚本・演出)コメント(抜粋)
台本を書いていたのが2020年のコロナ禍。呉で千穐楽を迎えるぞという思いが非常に強くありました。ここで80年近く前に生きた人たちの温度や匂いや人生をどうやって表現するか、稽古場でアンジェラさん、キャストの皆さんと一緒に考えました。たくさんの温かいお客様に包まれた、キャストの素晴らしい姿を見て、こうの史代先生の描いた世界がここにあるんだと実感できて感動しました
■アンジェラ・アキ(音楽)コメント(抜粋)
演出家が脚色するためにとても孤独な作業を成し遂げられて、(音楽担当の)私の手に回ってきて、そこから数年かかります。その間に何度か壁にぶち当たって、私に出来ないかも、と本当にどうしようと思った瞬間もいくつかありました。その時は自分を奮い立たせて前に突き進む力を見つけて進んでいって(音楽が)出来上がったときに、今度はキャストの皆さんにバトンタッチしてそこから皆の孤独な作業が始まります。役作りに向き合ったり、方言のお勉強をしたり、歌を一生懸命いろんなことを試してくれて、沢山の時間を費やしてくださって、そこからオーケストラ、ステージにいないスタッフの人たちの孤独な作業がはじまって、そんな孤独な作業が集まって、今日のこの大きな作品になりました。