『デリシュ!』冒頭映像公開 “デリシュ”と名づけられた創作料理のレシピが
店はたちまち評判となるが、公爵が訪れることになり……。
本作のタイトル『デリシュ』とは、フランス語で「美味しい」を意味する言葉。公開された本編映像は、小麦とバターを合わせ、ミルクと卵を混ぜ合わせて生地を繊細にこねていく描写で幕をあける。生地を円形の型で切り込み、薄くスライスしたジャガイモにトリュフを詰めていく。その上に三日月型の生地を重ね合わせて、仕上げに卵黄を塗る。実はこの料理、マンスロンが“デリシュ”と名づけた自慢の創作料理なのだ。その出来映えをルーペで覗き込むマンスロン。だが、フライパンを落とすけたたましい音に静寂はかき消される。
次に映像は見習いの少年の背中を追って、マンスロンが仕切っている宮廷料理の厨房へ。そこには鍋を洗う者、野菜を切る姿、器用にフライパンを返す料理人もいる。厨房内を一望したマンスロンが、「バターだ!精を出せ!バターを使え。惜しみなく」と叫ぶ下で、白い作業着とコック帽の料理人たちがそれぞれに忙しく料理を続けている。「魚介には氷を、肉には火を、鳩はレアに、野菜はカリカリに」と、すべての料理に気を配るマンスロンの視点の先には、色とりどりの野菜、氷漬けの新鮮な魚介類、グリルで焼いた肉などの映像が畳みかけられ、思わず食欲をそそられる。