くらし情報『様々な輸送のかたちを浮世絵で展観『はこぶ浮世絵』10月1日より開催』

2022年9月21日 12:00

様々な輸送のかたちを浮世絵で展観『はこぶ浮世絵』10月1日より開催

昇斎一景《高輪鉄道蒸気車之全図》


江戸時代に発達した浮世絵には、当時の庶民の営みが細やかに描き出されている。そのなかでも特に「運ぶ」という営みに焦点をあてた企画展『はこぶ浮世絵―クルマ・船・鉄道』展が、東京・原宿の太田記念美術館で10 月 1 日(土)から10 月 26 日(水) まで開催される。約65点の浮世絵で、様々な輸送のかたちを見ていく興味深い展覧会だ。

江戸湾や隅田川などの水辺に囲まれ、街中に水路が張り巡らされた江戸の街は「水の都」であり、舟運が人々の暮らしを支えていた。また廻船などによる江戸と諸国との海運も盛んだった。
一方、陸路では、東海道をはじめとした街道が整備され、物流用のみならず、庶民の旅のルートとしても発展した。

同展では、広重や北斎をはじめとする浮世絵師たちが生き生きと描き出した、水上と陸上で繰り広げられた物流や交通の様子を紹介する。
目を引くのは、江戸の物流を支えるのは舟や馬などの乗り物だけではないこと。
「運ぶ」をキーワードにすれば、料亭で料理を運ぶ人、街頭で商品を売り歩く人、旅の荷物を持ち運ぶ人、あるいは川の渡しや、旅人の荷物を宿場間でリレー式に運ぶ人馬継立(じんばつぎたて)、そして江戸・大坂間を最短数日で走り、文書を運んだ飛脚など、人を担い手とした多彩な輸送の仕組みが見えてくる。

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