2022年3月4日 12:00
特撮映像史を俯瞰できる『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』3月19日より開催!
「ゴジラ」をはじめ、特撮のパイオニアである円谷英二の作品に、「特撮(特殊撮影技術の略称)」のスタッフとして関わり、特撮映画のみならず、日本映画・テレビ史の中でも重要な作品を多く手掛け、映像文化を支えた作り手として知られる井上泰幸(1922~2012)。
2022年に生誕100年を迎えることを記念して、東京都現代美術館にて『生誕100年 特撮美術監督井上泰幸展』が3月19日(土)から開催される。
福岡県に生まれた井上は、太平洋戦争から負傷して戻り、バウハウスで学んだ山脇巌に師事。東宝で渡辺明に続く二代目の特撮美術監督として、円谷英二監督のクリエーションを実装した。東宝から独立した後はアルファ企画を設立し、国際的にも高く評価された多くの作品群を支えた。また、庵野秀明(「シン・ゴジラ」)や樋口真嗣(「シン・ウルトラマン」)といった、現在最前線で活躍するクリエーターに多大な影響を与えている。
同展では、「ゴジラ(1954年、1984年)」、「キングコング対ゴジラ」、「ウルトラQ」、「日本沈没」などに使われた、井上のスケッチ、デザイン画、絵コンテ、記録写真や資料、完成映像、撮影で使用したミニチュアやプロップを展示。