くらし情報『谷崎潤一郎の処女作に着想、兼島拓也脚本×河井朗演出による新作『刺青/TATTOOER』がロンドンに進出!』

谷崎潤一郎の処女作に着想、兼島拓也脚本×河井朗演出による新作『刺青/TATTOOER』がロンドンに進出!

梅田芸術劇場がチャリングクロス劇場で舞台作品の上演を手がけるのは、2019年のミュージカル『VIOLET』に始まり、これが3作目。ふたりの若き才能を英国に紹介する公演として、注目される。

■脚本・兼島拓也 コメント
谷崎が描いた、刺青を彫る人と彫られる人の間の秘匿的で閉じた関係。実はその中にあちこち穴が空いていて、不意に外部と繋がってしまう。作品を読み返すうちに、そんな「広がり」が垣間見えたような気がしました。刺青は単なる模様ではなく、皮膚に空いた穴から外部が流し込まれ、同時に内部が皮膚の外に漏れ出してしまう、そんな現象のことを言うのではないか。外部の侵入を許し、あるいは自己が漏れ出てしまう。その脆弱さ故に自他の境界が曖昧になる。
そこに刺青の妖艶な魅力があるのではないか。谷崎の筆に便乗し、強硬な支配/被支配関係とそれが反転する快楽に執着した先には、他者と結びついて溶け合ってしまう契機が見出されるのではないかと思っています。

■演出・河井朗 コメント
刺青は針で皮膚を傷つけ、そこに色を入れていく行為です。傷も彩られると芸術と呼ばれます。そのひと針ひと針には、様々な思いが込められていることでしょう。

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