2021年5月7日 17:00
吉田鋼太郎「全作品の中で一番素敵なラストシーンになる」シェイクスピア・シリーズ遂に完結!
自画自賛になりますが、このシリーズでは「え、この戯曲がこんなふうになるの!?」とよく言っていただけるんですよ。というのも、蜷川さんが残したのが無名な作品ばかりだったから。今回はその最たるものになると思います。
シリーズファイナルの演出は、最初のシーンで劇場の半数の人が泣く!?
――おっしゃる通り、吉田鋼太郎演出のシェイクスピアはわかりやすい、ということは、シリーズのキャストの方々からも何度もうかがいました。なぜなのでしょうか?
それはおそらく僕が18歳からシェイクスピア作品をやっているからだと思います。ものすごい本数をやってきましたから。だいたい、本で読むシェイクスピアって全然面白くないんですよ。やっぱり芝居でやってこそ。
そこは絶対に守らなきゃいけないというか。本で読んだほうが面白かったと思われないようにしなきゃいけない、というのはずっと自分の使命のようになっています。
――余談ですが、ラストならではの演出もあったりするのでしょうか?
あります。最初のシーンを見たらわかるようにしてあります。そこで劇場の半数の人が泣くと思います。
――半数も泣くんですか!?
(笑)。具体的には言えないけどね。