映画『リバー、流れないでよ』より、冒頭13分の映像が公開された。
本作は、『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』の脚本や、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』日本語吹替版の脚本を手掛ける上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画による新作タイムループコメディ。世界27カ国53の映画祭で上映され、23もの賞を受賞したヨーロッパ企画制作によるオリジナル⻑編映画第1弾『ドロステのはてで僕ら』に続き、上田が原案・脚本を、映像ディレクターの山口淳太が監督を務める。
京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描く本作。公開されたのは、冒頭“3ループ映像”だ。
京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」。仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたが、やがて仕事へと戻る。だが2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。
「……?」ミコトだけではない、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちはみな異変を感じ始めた。自分たちが「ループ」しているのだ。しかもちょうど2分間。2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。