2023年8月21日 08:00
横浜流星が考える、生きるということ「自分の人生は一度しかないと思えば変わってくる」
撮影:奥田耕平
どう生きるかも、どう死ぬかも、考えない。ただ、「一瞬だけを生きる」。
それがどんなに難しいことか。
そんな「一瞬」を生きようとした2人の男を描いた映画『春に散る』が8月25日(金) に公開される。
不公平な判定で負けアメリカに渡った元ボクサー・広岡仁一(佐藤浩市)。40年ぶりに帰国した仁一はある飲み屋で偶然、自分と同じように不公平な判定で負け、心が折れたボクサー・黒木翔吾と出会う。拳を交えた2人。生まれて初めてダウンを奪われた翔吾は仁一にボクシングを教えてほしいと懇願する。
夢を見ることをやめようとした男たちの新たな人生のスタートを描く本作で、横浜流星が伝えたかったこととは。話を聞いた。
もうひとりの世界線の自分を生きられた
――今回、映画の中で翔吾として生きてみられて、いかがでしたか。
最高でした。自分はこの業界にいなかったら、格闘家を目指していたと思います。格闘家として生きていたら、翔吾のようなボクサー人生を歩んでみたかったので、翔吾として生きているんだけど、もうひとりの世界線の自分として生きられたような、幸せな時間でした。
だからこそ、彼がとった言動に共感できることもありましたし、自分ごとのように感じられる部分が多かったのかな、と思います。