くらし情報『アール・デコ時代の「庭園芸術」を特集する日本で初めての展覧会『装飾の庭』9月23日より開催』

2023年9月21日 11:30

アール・デコ時代の「庭園芸術」を特集する日本で初めての展覧会『装飾の庭』9月23日より開催

レイモン・シャルメゾン 「大壺」『貴重な庭園』1919年 東京都庭園美術館蔵


アール・デコ様式の名高い建築・朝香宮邸を美術館施設として改装し、1983年10月に開館した東京都庭園美術館。その開館40周年記念展として、アール・デコ時代の「庭園芸術」を特集する日本で初めての展覧会が、9月23日(土・祝)から12月10日(日)まで開催される。
東京・白金の御料地の一部を敷地として1933年に竣工した当時の朝香宮邸は、約1万坪の敷地に芝生の美しい西洋式の庭園や日本庭園、さらに盆栽・花卉園(かきえん))なども備え、また邸宅内の壁面にも庭園の風景画が描かれるなど、室内にいながらにして自然の中にいるかのような装飾プランが展開されていた。
実は、朝香宮邸の建築に影響を及ぼした1925年のパリのアール・デコ博覧会は、「庭園」を装飾芸術の一分野としてとらえた初の国際博覧会だった。博覧会場では、造園家のみならず建築家や装飾芸術家も、いかに庭を装飾するかに心を砕き、各パヴィリオンの周囲や街路には多様な庭が造りこまれたという。庭園を重視するその姿勢は、朝香宮邸にも反映されているのだ。
今回の展覧会は、この博覧会を中心とした両大戦間のフランスの近代庭園を巡る動向に着目して構成されている。

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