Gacharic Spin、結成15周年に向けて攻めの姿勢で挑んだ『Ace』ツアー最終公演レポート
で場内の熱量を一段上に引き上げると、サビではワイパーを誘うもののアンジーの咆哮や各パートが戦闘モードにギアを振り切ったバンドグルーブで観客のテンションを爆発させる「リバースサイコロジー」、疾走感と焦燥感が合わさったようなサウンドの中でTOMO-ZO(G)とはな(Vo / G)のツインギターが駆け巡る「The Come Up Chapter」を投下。それにフロアーはクラップや拳を突き上げて呼応し、ライヴは6曲が終わったところで、もうすでに終盤のような様相を見せている。
各メンバーにマイクを回す序盤のブレイクポイントを挟んで、再びコミカルな切り口で人間関係をシニカルに語るガチャピンらしいナンバー「カチカチ山」でアクセルを踏み込む。また、曲中ではながドラムに、ドラムのyuriがステージ上手に出てエレパッドにパートチェンジ。こういう変形スタイルでプレイできるのも、このバンドの面白さだ。その編成のまま楽器陣の超絶プレイが炸裂する「ブラックサバイバル」へ。そんな激アツのサウンドの中で英詞パートをキュートに聴かせるyuriの存在が光っていたのも特筆すべきところだろう。曲間もyuriがエレパッドでつなぎ、はなが再びギターを手にすると、ドラムレスでインディーズ時代のナンバー「僕だけのシンデレラ」