『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』を町山智浩が解き明かす 公式ポッドキャスト開設
、友人のレティーシャ(ジャーニー・スモレット)と叔父のジョージ(コートニー・B・ヴァンス)。黒人に対する人種差別が公然と行われている街で、彼らは怪奇小説家・ラヴクラフトの本から飛び出したかのような非現実的なモンスターに直面する。
放送開始となるPodcastでは冒頭のバスのシーンに関して、町山は「主人公アティカスの隣に黒人のおばさんが座っているが、この人は1955年に白人専用のバスの座席に座って逮捕されたローザ・パークスという実在の人物です。彼女の逮捕を受けてキング牧師がバスボイコット運動を始めるのです」と解説。
その他、黒人にとって安全な宿やレストランを記した「グリーンブック」の制作や、歴史には残らない黒人女性が歌うロックンロール、KKKの警察官によって隠ぺいされた黒人殺害事件、日没に黒人が出歩くと逮捕される町、など今では信じられないような史実が劇中でしっかり描写されている。日本ではなかなか知ることのできないこれらの事実を知り、より本作が語るものを理解するためにも町山氏の解説Podcastは必聴だ。
また、Podcast第1回目の最後に町山氏は「『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』は、ラヴクラフトが好きだけど黒人だという非常に画期的な主人公。