《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024》最優秀作品賞はウズベキスタンの新鋭監督による『日曜日』
と口にしていた。
ただ、いろいろと要因はあるとは思うのだが、作品のクオリティが高くゲストも来場していることを考えると、もう少し観客が入ってくれてもいいのではないかと思わずにはいられない。このことには白石監督も総評で「これはこの映画祭の問題というよりは、私たち日本の映画界に関わるすべての問題だと思うんですけど、これだけ素晴らしい映画を毎日やっているので、ぜひとりわけ若い世代のみなさんに観てもらいたかった」と言及。「この会場自体がお客さんの熱気で溢れる映画祭にこれから25回、30回と続ける中で、育っていってほしいなあというのは切に願います」と期待を寄せた。
また、白石監督は、個人的に一番印象に残った作品としてトルコのクルド人映画監督ハサン・デミルタシュが手掛けた『別れ』に触れると、「この映画祭が行われている川口市では、クルド人の問題があります。ネットを見るとクルド人に対する誹謗中傷が溢れている。ハサン・デミルタシュ監督はQ&Aのときに、自分は伝書鳩になってクルド人の生活を世界中の人に届けること、文化を届けることが役割だといった主旨のことを言っていました。まさに相互理解がすべての始まりになると思います。