くらし情報『ミロコマチコら自然に深く関わり制作する5人を紹介『大地に耳をすます 気配と手ざわり』東京都美術館で』

ミロコマチコら自然に深く関わり制作する5人を紹介『大地に耳をすます 気配と手ざわり』東京都美術館で

ミロコマチコ《光のざわめき》2022年作家蔵 Photo: Yuichiro Tamura


古来人間は、自然の営みに目を凝らし、耳をすまし、長い年月をかけて自然と共生する術を育んできた。人間中心の現代生活では、自然や大地の息づかいは聞こえにくくなっているが、かすかな気配もとらえる作家の鋭敏な感覚を通せば、その気配を感じ、触れることもできるのではないか。そうした視点から、自然に深く関わりながら制作を続ける5人の現代作家の作品を紹介する企画展が、7月20日(土)から10月9日(水)まで、上野公園の東京都美術館で開催される。
5人の作家たちの技法や試みは様々だ。北海道・根室の冬の景色に魅了された榎本裕一は、身近な自然が偶然に生み出すかたちに着想を得て、アルミニウムパネルによる作品を、また一見すると抽象のように見えながらも、目をこらすと風景が浮かび上がってくる絵画に取り組んでいる。一方、「自然と表現、生命と生活」を学び直すために北海道の知床に移住した川村喜一は、アイヌ犬との暮らしや知床の風景と野生動物をとらえた写真作品を発表。狩猟免許を得て同地に根ざした生活者となるなか、実感を伴った生命の循環をテーマにインスタレーションも制作する。自然の息吹を伝えるふたりの作品は、自然とともに生きる喜びを感じさせてくれるものだ。

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