長塚京三12年ぶり映画主演作『敵』公開決定 筒井康孝の小説を吉田大八が映画化
2013年公開の『ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜』以来、12年ぶりの主演映画となる。“理想の上司像”の印象も強い長塚が、本作では人生の最期に向かって生きる人間の恐怖と喜び、おかしみを同時に表現する。
また清楚にして妖艶な魅力をもつ大学の教え子には瀧内公美、亡くなってなお儀助の心を支配する妻役には黒沢あすかが幻想的に登場し、バーで出会い儀助を翻弄する謎めいた大学生には河合優実、そのほか松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。
映画『敵』スタッフ&キャストコメント
■監督・脚本:吉田大八
何十年も前に小説を読み終えた時から「敵って何?」という問いが頭を離れず、とうとう映画までつくることになりました。筒井先生の作品を血肉として育った自分にとってそれはかつてないほど楽しく苦しい作業の連続でしたが、旅の途中で長塚京三さんをはじめとする素晴らしい俳優たち、頼もしいスタッフたちと出会えてようやく観客の皆さんが待つ目的地が見えてきた気がします。自分自身、この先こういう映画は2度とつくれないと確信できるような映画になりました。
僕は幸せです。
■原作:筒井康隆
すべてにわたり映像化不可能と思っていたものを、すべてにわたり映像化を実現していただけた。