2021年12月18日 19:00
WANIMA『Boil Down 2021』オフィシャルレポート到着「目の前におるお前たちは俺らにとって必要なもの」
「ありがとうを込めて歌った」。そう、「THANX」だ。だがこの日の「THANX」は今まで聴いたことのない「THANX」だった。もちろん歌詞に込められた思いは変わらないが、それをWANIMAの3人はより力強くぶっ放す。いつもよりアッパーに、そして軽快に聞こえるこの曲のあり方が、「Boil Down」というイベントの意味を象徴しているように思えた。
FUJIが鳴らす鈴の音も加わり、この季節らしい色合いを帯びた「SNOW」では客席でスマホのライトが揺れるなか、KENTAの壮絶な歌が会場に広がっていく。天を指さして歌い終えると、KENTAは拍手をしながらこの曲を美しく彩ってくれたオーディエンスに「ありがとう」と言葉をかけた。
と、ステージから放たれた青白いレーザー光線が、まるで青空のように会場を覆っていく。
力強いギターリフとともに鳴らされたのは「ANCHOR」だ。またしても観客の熱い手拍子がバンドを後押しする。ギターをかき鳴らすKO-SHINの顔には笑み。軽くステップを踏む姿からは、心からこのライブを楽しんでいる様子が伝わってくる。
「おい、Boil Down!この音は、KO-SHINが弾きよるギターは、FUJIくんが叩きよるドラムは、俺らにとって必要なものだから。