2024年2月26日 12:00
KERA CROSS 第五弾『骨と軽蔑』開幕 ケラリーノ・サンドロヴィッチ&キャスト7人からコメント到着
(撮影:引地信彦写真提供:東宝 キューブ)
ケラリーノ・サンドロヴィッチの過去の戯曲を、才気あふれる演出家たちが舞台化するKERA CROSSシリーズの第五弾『骨と軽蔑』が、2024年2月23日(金・祝) に東京・シアタークリエで幕を開けた。
シリーズのラストを飾る本作は、KERA自身による新作書き下ろし・演出作品。7人の手練れの俳優たち(宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子)と紡ぎ出す、女性だけの群像劇だ。公演開幕に際し、オフィシャルレポートと、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチと出演者7名からのコメントが到着した。
舞台は、東西に分かれての内戦が続くとある国の田舎町。作家の姉マーゴとその妹ドミー、母のグルカ、長年この家に仕えてきた家政婦のネネは、「お城」と呼ばれる巨大で古ぼけた邸宅に暮らしている。屋敷の主である父親は、軍需工場を経営し一財産を築いたが、今は2階の寝室に伏せったまま。秘書のソフィーがつきっきりで世話をしている。
止まない爆撃音、姿を見せない権力者=父が醸し出す不穏なムードの中、それぞれに孤独を抱えた登場人物たちが交わす会話は、感情豊かで、滑稽で、しばしば不謹慎なほどに笑え、時に切なく身に迫る。