くらし情報『イキウメ最新作は“人魂”を巡る救いと再生の物語 主宰・前川知大インタビュー』

2023年5月26日 07:00

イキウメ最新作は“人魂”を巡る救いと再生の物語 主宰・前川知大インタビュー

そのちょっととぼけた雰囲気が立ち上がってくるのも面白いと思ったんです」

イキウメ最新作は“人魂”を巡る救いと再生の物語  主宰・前川知大インタビュー


劇中にはその“人魂”も実際に登場するが……。「見えないものを完全に物質化して扱うというのも、水木しげる的かなと(笑)。あと人魂ってやっぱり、白くてふわふわしたものであって欲しいですよね。でもここでは真逆の、重くて黒いものにしています。
その人の生き方によって、魂の色も重さも変わっていくのかもしれません」

イキウメ最新作は“人魂”を巡る救いと再生の物語  主宰・前川知大インタビュー


ある政治犯の人魂を届けに、刑務官が森深くに住む彼の母親のもとを訪ねるところから物語は始まる。その母親を演じるのが、イキウメ初参加の篠井英介。「この家には魂が傷ついた人たちが集まって来るのですが、彼らがだんだん浄化され、宗教的に澄んでいく感じになるといいなと思っていて。で、そういうところを担ってくれるのが英介さん。英介さんにひと言『大丈夫?』と言われただけで泣く、みたいな(笑)。いわゆる聖母というか。あとちょっと寓話っぽい雰囲気もある話なので、そこも英介さんが一気にジャンプさせてくれる気がします」

イキウメ最新作は“人魂”を巡る救いと再生の物語  主宰・前川知大インタビュー


さらに作品のキーを握る人物として、同じくイキウメ初参加の藤原季節も出演。前川が「これが今書きたい、イキウメにとっての最新」

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