2021年9月29日 19:00
吉田都「演じる楽しさを感じてもらえたら」 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』一年越しの開幕へ
また、フィリップ・プラウズによる重厚感のある美術や衣裳も、見どころといえるだろう。
今作のために新調したという衣装も見どころ
吉田監督自身、このピーター・ライト版への思いが強い。1番最初に主役になった作品でもあり、ほぼすべての役を踊ってきたという。吉田監督は「サー・ピーターの『白鳥の湖』はロジカルで分かりやすいんですよね。役柄によって何をすべきか、本当に細かく決められているので」と語った上で、「ダンサーたちに踊る喜びだけではなく、演じる楽しさも味わってもらいたいと思います」。
ピーター・ライトは上演に際し、「ミヤコがこのプロダクションをシーズン開幕の演目として選んでくれたことをとても嬉しく思いますし、新国立劇場バレエ団のダンサーたちが楽しんで踊ってくれることを願っています。東京に行くことが叶わないのはとても残念なのですが、彼らの踊りを過去に見ておりますので、彼らならこの『白鳥の湖』へ見事に命を吹き込んでくれることでしょう」とコメントを寄せている。
上演時間は約2時間50分予定(休憩あり)。公演は11月3日(水・祝)まで。オデット/オディール役は、米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里。