KENZOの創設者、髙田賢三の大規模個展が開幕 花柄やフォークロアなど色鮮やかな衣装が一堂に
左:ジャケット、ベスト、帽子 1973春夏(ジャケット) 1972 春夏(ベスト)中:ジャケット、パンツ、帽子 1973春夏(ジャケット、パンツ) 1972 春夏(ベスト) 右:カーディガンサロペット、帽子1972-1973秋冬(カーディガン)1974-1975秋冬(サロペット)いずれも文化学園ファッションリソースセンター蔵
1970年代という、わずか10年間にフォーカスした展示空間にもかかわらず、彼の豊かな発想力から生まれた服はバラエティに富んでいる。
ドレス 1976年春夏個人蔵
ドレス 1971-1972秋冬文化学園ファッションリソースセンター蔵
左:ブラウス、スカート中:ブラウス、スカート右:ドレス いずれも1978-1979秋冬 KENZO PARIS蔵
1970年代〜80年代の髙田は、世界各地の民族衣装にも着目し、フォークロア作品を次々と発表。単に意匠を取り入れるだけでなく、立体裁断と平面裁断を融合させた新しいパターンを作り出し、全くあたらしいシルエットの服を作り出していった。当時のファッション界は川久保玲や山本耀司など、いわゆる“黒の衝撃”が席巻していた時期でもあったが、髙田はビビッドな配色や重ね着などを組み合わせた自らのスタイルを貫き、提案しつづけていた。