2023年2月24日 20:00
【ライブレポート】ドラムセット、パーカッションで即興演奏 シシド・カフカ主宰新感覚リズムイベント『el tempo』2/10duo MUSIC EXCHANGE公演
のこと。日本では、2018年から各地で公演が行われ、2021年には東京パラリンピック閉会式にも出演し話題となった。そんな彼らが渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて定期開催している2月10日の公演には、開始前からアルコールを嗜み、踊る気満々な人たちが集まっていた。
ドラムやパーカッションが半円状にずらりと並んだステージの中央に、メンバーと向かい合う状態で立つシシド・カフカ。コンダクター(オーケストラでいうところの指揮者)として、指や手のひらで様々な形を作ったり、腕を大きく回したりしながら奏者にサインを送る。
最初に確定したテンポに銘々がその瞬間にひらめいたフレーズを乗せ、折り重ねていくことで、瞬く間に濃厚なパーカッショングルーヴが場内を支配していく。それはときにラテン・ミュージックであり、フュージョンであり、アフロビーツであり、メインとなる楽器の音色によってあらゆるジャンルの音楽的アプローチが顔を出す。指示を出された楽器が複数であれば、その演者同志が顔を見合わせ、互いのリズムにどう自分のリズムをぶつけるか考え、そこで生まれたフレーズを受けてまた次の奏者が軽快なソロをキメる。