小沢健二、新曲『ウルトラマン・ゼンブ』でMVを初監督 「グラフィックデザインと音楽の融合」
見たことのない、新しい映像を作りたいという気持ちになったというのはあります。「新しい弾き語り」曲のつくり方とこのビデオのつくり方は、似ています。
この『ウルトラマン・ゼンブ』も他にできている曲も、もともとはライブのためにつくっていた新曲だったので、(アリーナツアー中止の代わりにシングル発売を決めて)短期間でレコーディングクオリティに持っていくのは大変だったけれども。コロナになって、なるべくミニマムな人数でやらないといけないという制約の中、新しい、超少人数でできる音楽のかたちではあります。でも、30何人でやる音楽を追求してからの弾き語りだから、ただ弾き語りをするのとは、理解もアプローチもちがいます。そういう意味で「新しい弾き語り」です。
このMVで何よりうれしかったのは、一緒にやってくれたグラフィックデザイナーたちが、明るい気持ちになっていくのがわかった。これは僕も含めてですけど。
それが今回の制作で得た、最強に最高のものです。
そういう「みんなが明るい気持ちになるような、へなちょこな作品(笑)というのは、最初の段階から強く思っていました。それがうまくできたと思っています。
Ozawa Kenji Graphic Band
言乃田埃
石川将也
大西裕二(フィヨルデザイン)