くらし情報『小沢健二、新曲『ウルトラマン・ゼンブ』でMVを初監督 「グラフィックデザインと音楽の融合」』

小沢健二、新曲『ウルトラマン・ゼンブ』でMVを初監督 「グラフィックデザインと音楽の融合」

歌詞に含まれる漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットの文字を分解して再構築し、楽曲にシンクロさせてビジュアライズした、独自の映像世界となっている。

MVには小沢のふたりの息子が登場しており、ジャケットにも彼らの写真やシルエットが採用されている。

<以下、小沢健二本人へのインタビュー>

――ミュージック・ビデオの構想はいつ頃生まれた?

もともとSNSに載せるためによくGIF動画(以下GIF)をつくっていたんです。GIFって数枚のグラフィックを連続させて「動く絵」を作るのですが、作りながら一度インスタでコメントしたんだけど、「静止画にリズムをつける」という感じなんですよ。そう考えると現代音楽のようで、面白いんです。それでGIFを作りながら、「動画とは静止画が時系列に並んだものだ」という根源的なことがよくわかって、「じゃあ、こう作ればおもしろいのでは?」とオリジナルな方法論を思いついたんです。それを具現化したのが、このMVです。見た人には「こんなMVない」と言われるのですが、正に、ないものを作ろうとしました。


この10年ほどCDジャケットなどのアートワークを自分でやってきたから、デザインと音楽の関係を、どちらも手を動かして自分で作業しながら、やっぱり考えていた。

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