くらし情報『現代美術家・福田美蘭の大規模個展、10月2日(土)より千葉市美術館にて開催』

2021年9月10日 17:00

現代美術家・福田美蘭の大規模個展、10月2日(土)より千葉市美術館にて開催

福田美蘭《風俗三十二相けむさう享和年間内室之風俗》2020年


誰もがよく知る美術作品などを独自の視点で改変し、絵画の新たな可能性に挑戦し続けている現代美術家・福田美蘭(1963-)。新たなものの見方や考え方を提案する福田の芸術は、単なる絵画という枠にとどまらず、豊かな発想力によって独自の展開を遂げた作品を多く発表してきた。

同展では、菱川師宜から葛飾北斎、伊藤若冲といった千葉市美術館が所蔵する浮世絵、江戸絵画の名作を福田美蘭が自らセレクトし、それを題材に新作16点を制作。発想の元となった作品と対応させ、浮世絵、江戸絵画と現代美術のコラボレーションを展開。だまし絵や描き表装、3D画像など視覚を揺さぶるトリックを用いて、鑑賞者の常識を覆す新しい見方を提示する。

また、これまでも地下鉄サリン事件や東日本大震災など、社会を揺るがす出来事をテーマに作品を制作してきた福田だが、今回、東京2020オリンピック開催に対する戸惑いや、新型コロナウイルスの猛威への恐れ、終息への思いを込めた新作を制作。

福田の飽くなき探求心をもって制作された作品を通して、コレクションの意義を見直すとともに、絵画を通して現代を生きる私たちにメッセージを投げかける。


現代美術家・福田美蘭の大規模個展、10月2日(土)より千葉市美術館にて開催

月岡芳年《風俗三十二相けむさう享和年間内室之風俗》明治21年(1888)

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