くらし情報『三菱一号館美術館が24年秋まで長期休館に 休館前最後の展覧会『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』は4月9日(日) まで』

2023年3月27日 18:00

三菱一号館美術館が24年秋まで長期休館に 休館前最後の展覧会『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』は4月9日(日) まで

1867年浅井コレクション※前後期で頁替えあり。写真は前期展示のもの
一方の芳年も、1883年から4年の歳月をかけて武者絵のシリーズ「芳年武者无類」を出版している。こちらは、無地の背景や人物の配置など独特な構図で描かれた芳年の武者絵の金字塔的シリーズで、芳年が国芳から継承した画風を革新的なものに変えていったということを見て取ることができる。

三菱一号館美術館が24年秋まで長期休館に 休館前最後の展覧会『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』は4月9日(日) まで

(左):月岡芳年《芳年武者无類 日本武尊 川上梟師》1883年(右):月岡芳年《芳年武者无類 相模守北條最明寺入道時頼》1883年ともに浅井コレクション
明治に入り、芳幾が活路を見出したのが「新聞錦絵」というジャンルだ。芳幾は、戯作者の條野採菊(じょうのさいぎく、鏑木清方の父)らとともに東京初の日刊紙「東京日日新聞」を発刊。新聞からゴシップ的な記事を選び、テキストに即して描いた錦絵「新聞錦絵」を刊行するとたちまち人気となり、多くの追随者を生むことになった。のちに刊行された「郵便報知新聞」の新聞錦絵では、芳年が起用されている。


三菱一号館美術館が24年秋まで長期休館に 休館前最後の展覧会『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』は4月9日(日) まで

(左):落合芳幾《東京日々新聞 四十号》1874年毎日新聞社新屋文庫
三菱一号館美術館が24年秋まで長期休館に 休館前最後の展覧会『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』は4月9日(日) まで

(左):月岡芳年《郵便報知新聞 第四百二十五号》1875年毎日新聞社新屋文庫
芳幾が新聞錦絵で成功する一方で、芳年は西洋絵画にも学び、自らの表現を突き詰めていく。

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