くらし情報『『法然と極楽浄土』東京国立博物館で 浄土宗850年の歴史を国宝、重要文化財を含む貴重な名宝でたどる』

2024年4月1日 11:30

『法然と極楽浄土』東京国立博物館で 浄土宗850年の歴史を国宝、重要文化財を含む貴重な名宝でたどる

《五百羅漢図》第24幅 六道 地獄狩野一信筆江戸時代・19世紀東京・増上寺蔵 前期展示


平安末期に法然(1133-1212)によって開かれ、その教えが現代にまで連綿と受け継がれている浄土宗。2024年に開宗 850 年を迎えることを記念し、全国の浄土宗ゆかりの名宝の数々を紹介する展覧会が、4月16日(火)から6月9日(日)まで、上野の東京国立博物館で開催される。
平安末期は、度重なる内乱や災害、疫病によって世が乱れた時代。そんな時代の1175年、法然が説いたのは、南無阿弥陀仏と称えることで誰もが等しく救われ、極楽浄土に往生できるという教えだった。貴族から庶民まで多くの人々に支持されたその教えにより、浄土宗は鎌倉時代に一大宗派となり、さらに江戸時代になると、徳川将軍家の帰依を受けて大きく発見をとげることになる。
『法然と極楽浄土』東京国立博物館で 浄土宗850年の歴史を国宝、重要文化財を含む貴重な名宝でたどる

重要文化財《大蔵経》宋版(帖末)中国宋時代・12世紀東京・増上寺蔵通期展示 ※会期中展示替えあり
同展は、その浄土宗の歴史と美術を、鎌倉時代から江戸時代まで通覧する史上初の展覧会。東京会場では、鎌倉や瓜連の中世来の古刹や、徳川家康が菩提所に定めた芝の増上寺、さらに将軍家ゆかりの関東の浄土宗寺院に注目して、その宝物を展観する。
浄土宗の学問拠点「関東十八壇林」の筆頭として多くの学僧を輩出した増上寺からも重要な宝物が出陳されるが、なかでも幕末の絵師・狩野一信が約10年の歳月をかけて制作した《五百羅漢図》の大幅全100幅のうち、24 幅が登場するのが見逃せない。

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