そのまま踏襲する以上、ブロードウェイに引けを取らないキャストが揃わなければ単なる紹介に終わってしまうわけだが、今回その心配はないだろう。適材適所に配された実力派キャスト陣が、ブロードウェイの傑作をそのまま、日本語という分かりやすさと親しみやすさだけを加えて届けてくれるに違いない。
なお、レプリカ版の上演時にはアソシエイトと呼ばれる提携スタッフが派遣されることが多いなか、今回は演出のダイアン・パウルスも振付のチェット・ウォーカーも来日している。11日(火)にはウォーカー×Crystal Kay×霧矢大夢、18日(火)にはパウルス×城田優×Crystal Kayによるアフタートークも予定されており、こちらにも注目だ。
6月30日(日)まで同劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、静岡で公演を行う。
文:町田麻子