2023年1月20日 12:00
一枚の紙から広がる現代切り絵の世界を紹介『日本の切り絵 7人のミューズ』2月4日より開催
日本を代表する女性の切り絵作家7名を紹介する展覧会が、神奈川県横浜市のそごう美術館で、2月4日(土)より3月19日(日)まで開催される。個性あふれる7人の作家が生み出す多彩な表現を堪能できる展覧会だ。
「切り絵」とは、紙をハサミやナイフなどで切り抜いて貼ることで絵画化する技法のひとつ。カットによって生まれる切り口の線や断面を活かすことで、絵具で描くのとはまた違った独特な効果が生み出される。切り絵という言葉が使われるようになったのは、昭和40年代だと言われているそうだが、紙を切って造形する手法自体は古くから神前の儀式にも用いられてきた日本の伝統文化のひとつだ。
同展の大きな魅力は、7人7様の手法を用いた表現が実にバラエティに富んでいること、そして1枚の紙からつくられたとはとても思えないほど独創的な作品を目の当たりできること。
小さなハサミで切り抜くことで、まるで繊細なレース編みのような作品を生む蒼山日菜。切り絵の概念を超えた立体的で重層的かつ精緻な作品を創り出すSouMa(ソウマ)。
多くのパーツを丹念に切り取り、貼り合わせ、着彩することで、ユーモラスかつ不思議な作品を組み立てていく筑紫ゆうな。