坂本昌行主演舞台『Oslo』日本初演が来年2月に決定 共演に安蘭けい、福士誠治、河合郁人
外交官の妻モナ・ユール(安蘭けい)のカイロ赴任に伴って中東各地を旅して回っていた彼は、イスラエルとパレスチナの平和のために立ち上がる。
世界的な話題作をぜひ劇場で体感してほしい。演出・上村聡史、坂本、安蘭、福士、河合からのコメントは以下の通り。
●演出:上村聡史
今から約30年前の中東といえば、緑の閃光蠢く湾岸戦争の空爆映像が強烈だったことを記憶しています。その強烈なイメージに隠れてしまったのか、現代史的にも奇跡的な出来事であった93年の「オスロ合意」の記憶は、おぼろげです。この歴史を題材にした本作は、人間性の豊かさや対話の奥行といった硬軟併せ持つ色彩で綴られます。決して大国とは言えないノルウェーの中立の立場で、信念を貫く社会学者テリエ・ラーシェンを演じる坂本昌行さんの力強い眼差しとおおらかなリーダーシップ、その妻で国際社会に切り込んでいくモナ・ユールを演じる安蘭けいさんの勇姿ある佇まい、合意という困難な壁に挑む登場人物たちを、14名の頼もしいキャストの魅力を活かして、今に再生したいと思います。この座組みなら、こんな時代だからこそ、絶望に差し込む光を身近なものとして、忘却されてはならない真実として、お見せすることができるでしょう。