2023年1月18日 14:00
海老原靖、鮫島ゆい、須藤美沙によるグループ展『引き寄せられた気配』2月11日より開催
同展では、古代遺跡の史料や使われなくなった道具、伝承やオカルトなどを題材に、異なる歴史や文化を継ぎ合わせる「呼び継ぎ」シリーズを、絵画や立体のかたちで空間構成する。
天体観測や神話に関心を寄せる須藤美沙は、体感しがたい宇宙空間を紙にピンで無数の穴をあけるという細かな手作業をとおして表現し、宇宙との距離を縮めることを試みてきた。同展では、太陽観測衛星「ひので」がとらえたX線画像などをもとに、太陽や土星、天の川などをモチーフとしたインスタレーションを発表する。
いずれも、知覚しても認識できないものや、失われてしまったもの、実際には目にできないものなどを題材とするが、その周囲にある広大な時空間へと想像力を広げるよう観る者を誘う作品群だ。各々の視座や手法は異なるが、その作品の背後から、不可視の存在が漂う気配となって立ち現れるのを体感できる展覧会となることだろう。
<開催情報>
ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 5 『引き寄せられた気配』
会期:2023年2月11日(土・祝)~3月26日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
時間:11:00~19:00 (入館18:30まで)