2023年1月18日 14:00
海老原靖、鮫島ゆい、須藤美沙によるグループ展『引き寄せられた気配』2月11日より開催
文京区にあるアートセンター、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷では、 2月11日(土・祝)から 3月26日(日)まで、注目すべき活動を展開している現代アーティストを紹介する企画展『ACT (Artists Contemporary TOKAS)』の第5回展を開催する。
TOKASのプログラムに参加経験のある作家を中心に紹介する同展は、2018年度に開始されたシリーズ。今回登場するのは、見えないものの存在をとらえ、その実体とイメージするものとの関係性を様々なスケールで問いかける3名の作家だ。
海老原靖は、大衆に消費される存在や薄れていく記憶の儚さを探求し、様々なかたちで表現してきた作家。今回の「NOISE」シリーズは、映画の停止画像をとらえた油彩作品となる。本来の物語から切り離された一瞬の描写が異なるイメージを想起させると同時に、映像中に認識されない瞬間があることを示すことで、現実の日常生活でも意識に残る記憶はごく一部だという気づきをもたらしている。
古来の自然信仰のように「目に見えないもの」を信じる精神性に興味を抱く鮫島ゆいは、「見えるもの」と「見えざるもの」をつなぐ、あるいはその境界を示すことをテーマとしてきた。