2022年12月2日 11:50
『夜明けの寄り鯨』開幕「あまり見たことがないような舞台美術が建ちました」
新国立劇場2022/2023シーズン演劇『夜明けの寄り鯨』が12月1日(木) に開幕し、舞台写真と作・横山拓也、演出・大澤遊よりコメントが到着した。
本公演は、2022/2023シーズン中に日本の劇作家の新作をお届けするシリーズ企画「未来につなぐもの」の第2弾で、劇作家・横山拓也による新作演劇。演出は、新国立劇場では「こつこつプロジェクト」第1期として『スペインの戯曲』を手がけた、若手演出家・大澤遊が務める。
舞台は和歌山県の港町。25年前に自分が傷つけたかもしれない男性の面影を追う、ひとりの女性のこころの物語。ひとのこころの内面を静かに描く、横山拓也ならではの劇世界となっている。
<コメント>
■作・横山拓也
あまり見たことがないような舞台美術が建ちました。演出家と美術家のチャレンジに驚嘆します。これが奇を衒ったというわけではなく、きちんとこの劇の世界を立ち上げていて、見事なんです。こういう瞬間に立ち会わせてもらえるのも、劇作家の冥利。物語は、キャストの個性の配置が絶妙なこともあって、静謐さと賑やかさの不均衡に戸惑っているうちに、いつのまにかドラマに引き込まれていき、登場人物たちと同じ場所に立っているような気分になります。