くらし情報『約200点の作品で戦後日本版画の流れをたどる『戦後日本版画の展開』12月24日より開催』

2022年12月5日 12:00

約200点の作品で戦後日本版画の流れをたどる『戦後日本版画の展開』12月24日より開催

靉嘔《グッドバイ・ムッシュウ・ゴーギャン》1973年 茨城県近代美術館蔵


第2次世界大戦後間もない時期から海外の国際展で高い評価を得た日本の版画家たち。こうした成功にともない活況を呈した戦後の日本版画の多彩な魅力を紹介する展覧会が、水戸市の茨城県近代美術館で、12月24日(土)から2023年2月5日(日)まで開催される。

同館は、戦後日本版画の充実したコレクションを誇るが、その背景にあるのが、館蔵の版画の約3分の1に及ぶ約600点を寄贈した県内のコレクター・照沼毅陽の存在だという。同展は、その照沼コレクションをはじめとする同館の版画作品収集の成果を公開し、77作家の約200点の作品で戦後日本版画の流れをたどる同館初の展観となる。

大きな見どころは、サンパウロ・ビエンナーレやヴェネツィア・ビエンナーレなど、1950年代から60年代にかけて、主要な国際展で受賞を重ねた斎藤清、駒井哲郎、浜田知明、棟方志功などの代表作が一堂に展示されること。

こうした版画家たちの国際展での活躍により、国内での版画に対する関心が高まったことから、1960年代には「版画ブーム」ともいえる状況が到来し、製版技術の革新や多様な版画技法の普及を背景に、従来の版画の概念を超えるような作品を生み出す版画家たちが現れ始める。

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