『イリュージョニスト』コンサートバージョン明日開幕
当然、舞台にもそれなりの何かが宿るだろう。
短編小説およびその映画化作品『幻影師アイゼンハイム』を原作とする『イリュージョニスト』の舞台は、19世紀末のウィーン。イリュージョニストのアイゼンハイム(海宝直人)は、興行主ジーガ(濱田めぐみ)とともに世界中を巡演していた。ある日彼は、幼い頃に恋心を寄せ合った伯爵令嬢で、今はオーストリア皇太子レオポルド(成河)の婚約者となっているソフィ(愛希れいか)と再会する。アイゼンハイムとソフィが密かに逢瀬を重ねていることを知り、怒りのあまり剣を手にソフィの後を追う皇太子。その夜ソフィの死体が発見され、ウール警部(栗原英雄)は事件の真相を探り始めるーー。
歌声に感情を乗せられるキャストが揃っているだけに、コンサートバージョンであっても十分に濃厚なドラマが繰り広げられること必至の『イリュージョニスト』は、明日1月27日(水)より29日(金)まで日生劇場で上演。プラチナチケットが運よく手元にあれば存分に楽しみ、なければいずれ上演されるに違いないミュージカル版を心待ちにしよう。
文:町田麻子
ミュージカル『The Illusionist-イリュージョニスト-』
※コンサートバージョンとして上演
原作:ヤーリ・フィルム・グループ制作映画「幻影師アイゼンハイム」