くらし情報『スピルバーグ監督が最新作『フェイブルマンズ』の製作秘話を語る「この作品に別れを告げるのは、これまでで一番辛かった」』

スピルバーグ監督が最新作『フェイブルマンズ』の製作秘話を語る「この作品に別れを告げるのは、これまでで一番辛かった」

とプロデューサーのクリスティ・マコスコ・クリーガーが語るように、スピルバーグは撮影に相当没入していたようで、献身的な周囲のスタッフたちはすぐにこの特殊な状況に適応し、巨匠の集大成となる本作に一丸となって向き合った。

また、スピルバーグは撮影が終了した際「この作品に別れを告げるのは、これまでで一番辛かった。『ウエスト・サイド・ストーリー』もそうだったし、『E.T.』もそうだった。でもこれは、本当に辛かった。この物語を語らずにキャリアを終えるなんて、想像すらできない。私にとってこの映画は、タイムマシンのようなものだ。このタイムマシンが突然停止したら全ての記憶が所定の位置に固定され、順番が決められ、編集され、それで終わりになる。『フェイブルマンズ』を撮り終えたとき、私は、もう二度と故郷には帰れないと悟った。
だが少なくとも、この作品を共有することができたんだ」と後ろ髪を引かれる思いを吐露する反面、作品として表現できたことの意義を振り返っている。

併せて、幼少期のサミーが映画監督としての才能の片鱗をみせる本編映像が公開された。妹らと遊び半分ながらもカメラを回し、映画製作に勤しむサミー。抜歯のシーンでの吐血表現をケチャップで代用、家中のトイレットペーパーを使用してミイラを表現するなど、アイデアあふれる表現で映画を撮る楽しさに気が付いていく微笑ましいシーンとなっている。
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