墨と筆を用いた一発勝負のアートワークが再注目される森本美由紀の回顧展、4月1日(土)より開催
とりわけ、1990年代に墨で一気に描き上げたスタイル画は、森本の真骨頂と言われるものだ。デジタルでイラストを描くことが主流になった今、森本の一発勝負のアートワークはさらにいっそう注目を集めるに違いない。
また、津山にあった森本のアトリエから発見された資料も初めて展示され、作家の心の軌跡を感じることもできるほか、活動の幅を広げた2000年代に手がけた広告や商品展開の仕事も紹介される。
「私の考えるファッション・イラストレーションは、女の子が服を着ておしゃれをしている絵を描くことで、女の子のなりたいイメージを具現化したもの。服そのものを見せる絵ではありません」と語っていたという森本。そうした森本のおしゃれに対する想いのエッセンスが、多数の作品と資料からヴィヴィッドに感じられる展覧会だ。なお、全会場で撮影が可能なこともうれしいところ。
<開催情報>
『伝説のファッション・イラストレーター森本美由紀展』
会期:2023年4月1日(土)~6月25日(日)
会場:弥生美術館
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(5月1日は開館)
料金:一般1,000円、大高900円、中小500円
公式サイト:
https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/next.html