【ライブレポート】フジロックのキックオフイベントに田島貴男(Original Love)&betcover!!登場「フジロックで会いましょう!」
を演奏。軽妙なフレーズの向こう側に、ブルース、ソウルへの奥深い背景が感じられるギタープレイがとにかく素晴らしい。
ギブソンのフルアコに持ち替えて披露されたのは「接吻」。本格的なジャズギターが反映されたイントロ、最初はスローなテンポではじまり、途中でBPMを上げる構成はいつも通りだが、何度聴いても心が躍る。しなやかさと濃密さを同時に感じさせてくれるボーカル、カウンターメロディを取り入れたギターも絶品だ。
続く「冗談」ではアコギにディレイをかけ、タクシーのなかで〈ぼくを覆い尽くした悪い冗談や孤独と争う毎日〉を想う情景を生々しく表現。口で発したリズムをルーパーに取り入れ、即興的なトラックとともに演奏された「ソウルがある」も強烈なインパクトを残した。
2022年リリースのアルバム『MUSIC, DANCE & LOVE』に収録されたこの曲は、争いが絶えない深刻な現状に向けたメッセージ色が強い楽曲。
魂全開のボーカルとともに放たれた〈ソウルが血を流している〉〈愛が叫び声を上げている〉という言葉は、すべての観客の心にしっかりと刻まれたはずだ。
本編ラストはブルースハープの音色を交えながら披露された「JUMPIN’JACK JIVE」。