名もなき人々の姿を生き生きと描き出す 文学座11月公演『五十四の瞳』開幕
で注目を浴び、演出家としての活動をスタートさせた松本祐子。松本は「鄭義信さんの作品を演出するのは8作品目で、今回は教育と民族の問題を取り上げています。戦後間もない時代に、日本人韓国人の隔てなく子どもたちが学んでいた小さな島の学校を舞台にしたこの作品で、多様な価値観を認め、自分と違う人に対しての想像力を持つことの大切さを描きたい」とコメント。
これまで、明るく見える人の心の中の屈託を描き、客席に笑いと涙を巻き起こしてきた鄭義信と松本祐子のタッグが、今作ではどのような世界を創り出してくれるのか楽しみだ。出演は、たかお鷹、神野崇、越塚学、杉宮匡紀、川合耀祐、山本道子、頼経明子、松岡依都美。
文:伊藤由紀子
文学座『五十四の瞳』
作:鄭義信
演出:松本祐子
2020年11月6日(金)~2020年11月15日(日)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)