休憩なし! MCなし! BRAHMAN4時間ぶっ続けの結成30周年記念ライブをレポート
「今夜」「ナミノウタゲ」「満月の夕」等、比較的ミドルテンポナンバーが多く収録されているアルバムだけに、バランスの取れた立ち上がり。ということは後半になればなるほど……いや、それはまたそのとき考えよう。アルバムラストナンバーの「満月の夕」で初めてメンバーがモニターに大写しになり、『梵唄』のパートは終了した。
暗転ののち、再びオープニングSE。そして始まるのは「初期衝動」。なるほど、アルバムごとにパートを区切っていくわけか。ここからは5thアルバム『超克』のパートである。現在、ライブで演奏される楽曲が多く含まれた作品ではあるが、アルバム収録順に聞くことで、こちらもまたイメージの変化に驚く。
そしてオーディエンスのテンションは、ライブ開始からずっとマックス状態だ。なによりステージの4人も、4時間ライブという計算や打算は一切なし。頭からずっと全力疾走である。まだ前半だが大丈夫なのか?
続いて4thアルバム『ANTINOMY』。しかし、アルバム再現ライブを一回のパフォーマンスで3枚分も聴けてしまうなんて、なんて贅沢な空間なんだ。『超克』に対し、『ANTINOMY』はライブではあまり披露されなくなった楽曲も多く、この場の貴重さ、希少さが増していく。