休憩なし! MCなし! BRAHMAN4時間ぶっ続けの結成30周年記念ライブをレポート
後半をこんなセットリストにしたら、それはそうだろう。しかし、肉体的にも精神的にも追い込まれているかもしらない彼らには、ある種の尊さが宿っていた。見せ方や虚勢など、不必要なものを持つ余裕はなく、無駄なものが削ぎ落とされた美しさ。ただただ、楽曲をパフォーマンスすることに徹するシンプルでストイックな姿は、辿ってきた30年の足跡、そのままのようにも映った。
「ラスト!TONGFARR!生きてっか?」ついにメンバーもファンも走りきった。いつも以上に神々しいギターフレーズに彩られ、4時間72曲は劇的な終幕を告げる。しかし大団円と思いきや、RONZIが突然、激しいドラミングを開始する。TOSHI-LOWは「マジかよ!?」というジェスチャー。でも明らかにまんざらでもない表情。なんてBRAHMANらしい展開だ。初期にリリースしたミニアルバム収録の「FLYING SAUCER」、そして「BEYOND THE MOUNTAIN」「ARTMAN」と、なんと3曲を追加。最後は楽器を放り投げ、ステージを去った。
やっぱり綺麗には終わらない、いや、4時間75曲を繰り広げても、まだまだ終わりは来ていないのだ。その後は、余韻冷めやらぬなか新曲「順風満帆」