くらし情報『ODD Foot Worksが2023年の活動を総括 年末恒例のLIQUIDROOMワンマン開催【ライブレポート】』

2023年12月29日 19:00

ODD Foot Worksが2023年の活動を総括 年末恒例のLIQUIDROOMワンマン開催【ライブレポート】

そして、その「スリル」が以前よりも色濃くなり、ライブアクトとしての強さがパフォーマンスとして表出されたのが、ここ1年の、2023年のOFWだったと筆者は考えていた。そういった構造が「GIRAGIRA NEON」での有元の切なげなフックのボーカルとギターソロをはじめ、榎元のファンクベースと箱木のドラムの噛み合わせに、成田のキーボードが乗ることでさらにディスコティックな色合いを増した「Papillon」、Satoのトークボックスと、バンドとラップが緩やかに渾然一体となり、暖かなエンディングを迎えた「Arukeba Gravity」など、より深い形で立ち現れていたのが印象に残った。また、Pecoriのボーカルにオートチューンがかからなくなり(もしくは以前よりも薄くなり)、その独特のラップと声質が明確になることで、現在のダンスシーンの(均質的な)ボーカルワークから抜け出たことも、そう感じさせる要因として大きいだろう。

ODD Foot Worksが2023年の活動を総括 年末恒例のLIQUIDROOMワンマン開催【ライブレポート】


ライブの最後でのこれから発表されるという新曲も、完成の暁にはその有機性/生身が肝になるのではないだろうか。それはメロウな入り口から、ビートが倍速化し疾走感を生んでいく流れや、フックでの3声のユニゾンなど、OFWの持つ不定形さや変化という「生モノのダイナミズム」

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