くらし情報『浜口陽三作品とともに繊細で澄んだ表現を追う現代作家を紹介『光へ漕ぐ舟』8月26日より開催』

2023年7月31日 11:30

浜口陽三作品とともに繊細で澄んだ表現を追う現代作家を紹介『光へ漕ぐ舟』8月26日より開催

桑原弘明《鮮明な夢を見た》2022個人蔵


東京の日本橋蛎殻町にあるミュゼ浜口陽三・ ヤマサコレクションでは、2023年8月26日(土)より『光へ漕ぐ舟 ~手から生まれる遥かな広がり~ 浜口陽三と桑原弘明、高島進、前田昌良』が開催される。
同館が作品を所蔵・展示する浜口陽三(1909‐2000)の、神秘的な色彩と静けさに満ちた銅版画とともに、繊細かつ純粋な世界を生みだしてきた3人の現代作家を紹介する。
一人目は、80年代より極小のオブジェをつくり続けている桑原弘明(1957-)。彼の作品は、大人の親指の爪に乗るほどの精緻な家具などを閉じ込めた、7㎝四方にも満たない真鍮のスコープ。そこに空いたいくつかの穴に光をあてながらのぞくと、光の角度によって思わぬ風景を見ることができる。 二人目の高島進(1959‐)の作品はすべて、線の太さが変わる素材を使ったドローイングである。インクを含んだ筆の、最初は太く濃く、徐々に細くかすれてく線や、先を尖らせた色鉛筆や金属の、最初は細く、だんだんと太くなっていく線。それら様々な線が織りなす作品は、主観を排し、素材と道具のためのドローイングということができるだろう。
三人目の前田昌良(1956-)が、木や針金といった身近な素材でつくる小さな動く彫刻は、観る者を魅了してやまない。

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