『ポール・ケアホルム展』パナソニック汐留美術館で 20世紀デンマークを代表する家具デザイナーの主要作品を網羅
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ポール・ケアホルム1953年Photo courtesy of FRITZ HANSEN
同展は、北海道東川町が所蔵する「織田コレクション」を中心に、そのケアホルムの椅子や家具の代表作約50点を資料とともに紹介するものだ。「織田コレクション」は、椅子研究家の織田憲嗣が北欧を中心とする20世紀デザインの家具や日用品、関連資料などを収集したもので、系統立てて形成された資料性の高い国内有数のデザインコレクションとして知られる。ミニマルで清潔な造形に凝縮されたケアホルムの作品は日本の建築ともよく響き合うというが、今回の展示では、日常生活で実際に名作家具を使用する織田の使い手ならではの視点から、ケアホルムの魅力を提示する試みも行われている。
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ポール・ケアホルム《PK 0》1952年成型合板(塗装)織田コレクション/北海道東川町蔵撮影:大塚友記憲
同展のもうひとつの見どころは、パリを拠点に世界的に活躍する建築家・田根剛(ATTA)との協働で会場構成が行われること。現代のクリエイティブによるユニークな鑑賞空間は、目を楽しませてくれると同時に、ケアホルムのデザイン哲学への理解を高めてくれるに違いない。なお、会場には、実際にケアホルムのデザインによる椅子に座れる体験コーナーもあるとか。