音楽劇『浅草キッド』が、10月から11月にかけて東京・大阪・愛知で上演されることが決定した。
原作の『浅草キッド』(講談社刊)は、ビートたけしが芸人として一世を風靡し、映画監督として世界中に名を轟かせるよりはるか昔、まだ何者でもなかった青年時代のとある夏に、のちの人生を決定づける師匠・深見千三郎と出会い、苦楽を共にした芸人仲間やたくましく生きるストリッパーたちと過ごした日々を描いた青春自伝小説。初の舞台化となる今回は、自らが原点と語る浅草・フランス座で下積み生活を過ごした青春時代、芸人・ビートたけしの誕生と笑いにかけた芸人たちの生き様を、名曲「浅草キッド」とともに音楽劇として描く。
主演・北野武役を務めるのは林遣都。売れない芸人役を好演した2016年の『火花』に続き、再び芸人役に挑む。また、青年・武の人生を決定づける師匠・深見千三郎役を務めるのは山本耕史。歌い華麗なステップを踏む洒落た“幻の浅草芸人”を演じる。なお林と山本は今回が初共演となる。
脚本・演出は、劇団「ピチチ5(クインテット)」、演劇ユニット「ニッポンの河川」などを立ち上げ、2018年『あたらしいエクスプロージョン』で第62回岸田國士戯曲賞を受賞した福原充則が務める。