2022年10月15日 10:00
宝塚歌劇×LDH 真風涼帆率いる宙組が描く『HiGH&LOW』前日譚、東京公演が開幕
は、生まれ育った街を守るために、仲間たちと山王連合会を結成。ほかにも、ROCKY(芹香斗亜)が率いるWhite Rascals、スモーキー(桜木みなと)がリーダーのRUDE BOYS、日向紀久(瑠風輝)が束ねる達磨一家、村山良樹(鷹翔千空)が番長になった鬼邪(おや)高校など、多くのチームが抗争を繰り広げていた。そんな中で、コブラは幼馴染のカナ(潤花)と再会する。しかし彼女は不治の病に侵され、余命半年と宣告されていた……。
一見、宝塚とは相容れない題材のようだが、野口の演出は、コブラの知られざる過去の悲恋に、衣裳や照明、舞台機構を駆使して華やかな彩りを添え、宝塚の作品として、見応えあるものに仕上げている。
後半のショー、ファッシーノ・モストラーレ『Capricciosa(カプリチョーザ)!! ―心のままに―』は、藤井大介の作・演出。真風が、大天使ミカエルの生まれ変わりの伊達男、カプリチョーザに扮し、ナポリ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ミラノ、ローマと、イタリア各地を巡るなかで出会う出来事を綴っていく。ヴェネツィアでは運河にゴンドリエーレ、フィレンツェでは画家とモデル、ミラノではスカラ座のオペラなど、その土地土地の特徴を生かした場面が繰り広げられる中で、真風の持つ大人の魅力がたっぷり描かれる。