林翔太「改めてお客様の前でお芝居をする喜びを感じました」 舞台『キオスク』キャストコメント到着
検温。会話控えめ。静寂。
稽古始まる。顔半分、白い面々。そして相手の目の奥の光だけを頼りに、、演る。
相手の顔も判らず、くぐもった声しか知らず、独り相撲?何処へ向かってる?これでいいのか?
どうすればいい?初日10日程前、ストレス頂点に至る。気が狂いそうだ。
PCR検査陰性確認後、舞台稽古。初めてマスク取る。
、、なんだ、、君達、、そんな可愛い顔しとったんか、、
、。うん。もう大丈夫。君達からエネルギー貰えば「キオスク」は出来る。
コロナめ、、。お前には負けない!
演出:石丸さち子
フランツの勤めるキオスクは、新聞から葉巻、エロ本まで扱う、「精神と快楽の殿堂」。
彼は様々な論調の新聞から、愛し尊敬する大人たちから、はじめての恋から、自分を見つけ、成長していきます。
流れに乗るのではなく自分で感じ考えて。
彼の成長の清々しい真っ直ぐさは、この時代には通用しなかったかもしれません。でも、その時そこに彼が生きたというだけで、この世界はまだ絶望には至らないと信じられます。
厳しい時代を生きた精神を丁寧に描きつつ、演劇という快楽をたっぷり受け取って頂けるエンタテインメントに仕上げました。ライブの喜びを、全員でお届けいたします。