第33回東京国際映画祭、役所広司がフェスティバル・アンバサダー就任「大切なのは、続けること」
という1部門に統合されることに。日本、アジア、欧米といった地域のバランスは保ちながら、従来のコンペ部門の選定視点も残し、32本のプログラムを予定。各賞を競う形式ではなく、その中の全作品を対象に観客が投票する「観客賞」を設けることになった。
加えて、例年通り「特別招待作品部門」「Japan Now部門」「ワールド・フォーカス部門」「ジャパニーズ・アニメーション部門」「日本映画クラシックス部門」「ユース部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)」の実施も決定。上映作品の総タイトル数は、例年に比べて約3割減となったが、感染症対策を十分講じながら、多様なプログラムを通して“映画の力”の結集を目指す。
是枝監督はこの数年、批判も込めて東京国際映画祭に対し「提言を続けていた」といい、「監督たちが交流し、映画の現在と未来を語れる場所を実現したかった。映画の歴史に対する意識、未来に対する視線を映画祭として表明することが大切」とトークイベント実施の目的を説明。以前から、東京国際映画祭におけるコンペティションの実施は「反対している」と明かし、「今回、観客賞が設けられるということで、いい方向転換じゃないかと思う。